① 少額の相続でも、もめる家ともめない家の違い
「うちは財産なんてほとんどないから、相続でもめることなんてないと思っていました」
これは、実際にご相談いただいた方のお言葉です。
ですが、現実には、数百万円や数十万円の相続でも、兄弟や親族の間でもめるケースが少なくありません。
◆ もめる家の特徴とは?
もめごとが起きる家には、いくつか共通点があります。
「うちは口約束だけで済ませている」
「誰が何を受け取るか、話し合っていない」
「親の介護を誰がどれだけしたか、認識がバラバラ」
たとえば、長男が親の面倒を長年見てきたのに、ほかの兄弟が「相続は平等に」と主張してトラブルに…という話はよくあります。
◆ もめない家の違いとは?
一方で、もめない家にはこんな準備があります。
遺言書やエンディングノートをきちんと作っている
生前から家族で相続について話し合っている
信頼できる専門家に相談している
特に遺言書は、「誰に・何を・どれくらい渡すか」を明確にしておくことで、トラブル防止に非常に効果的です。
◆ 小さなことでも「事前の話し合い」がカギ
相続でもめる原因の多くは「お金」ではなく「気持ち」の問題です。
「自分だけ損をした」「不公平だ」という思いがすれ違いの元になるのです。
だからこそ、元気なうちに家族でゆっくり話すこと、そして必要なら専門家に相談することが、もめないための第一歩になります。
少額でも、もめるかどうかは「準備次第」です。
あなたの家族がいつまでも仲良くいられるよう、今から少しずつ備えていきましょう。